キタサンフドー（1994年生、母キタサンクイン）

キタサンフドー（1994年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラホクトオー（当時8歳）と交配したキタサンクインが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカステーブル。戦績は、中央平地31戦3勝2着5回、中央障害1戦0勝。1996年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で3着に入った他、1996年の小倉3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月13日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーヨーリアルにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

8月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴッドスピードに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゴッドスピード決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月19日、中6週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月17日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

3歳（1997年）

1月15日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3月16日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

4月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（8戦1勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた11戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

10月18日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

11月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

11月29日、中3週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4歳（1998年）

3月15日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に敗れた。

5月2日、中6週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（9戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

9月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、サンゲツにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（6戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のサクラモランをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた24戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホシノユメにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

5歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（7戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（8戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマモシークレットを強烈な末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

2月6日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（9戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネルヒーロー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中4週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた31戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月22日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に終わった。