ファイブポインター（1995年生、母Dubiously）

ファイブポインター（1995年2月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のFly So Free（当時7歳）と交配したDubiouslyが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦2勝、中央障害7戦3勝。1999年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、1997年のききょうステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

8月10日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のゴールドクレイスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月14日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のコウエイテンカイチに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（4戦2勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

3歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で塩村克己騎手（6戦2勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

7月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた8戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で塩村克己騎手（7戦2勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた9戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の花見小路ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（9戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた12戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月25日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（10戦2勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた14戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた15戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のマキシマムプレイズに4馬身の差をつけて優勝

4歳（1999年）

1月16日、中4週で迎えた16戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた17戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた18戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のタイヨーテーストに3/4馬身の差をつけて優勝

3月14日、中1週で迎えた19戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のゴッドスピードに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

4月11日、中3週で迎えた20戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/不良）に61kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。