コウエイテンカイチ（1995年生、母イセスズカ）

コウエイテンカイチ（1995年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時8歳）と交配したイセスズカが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着4回、中央障害6戦2勝2着2回。1997年のききょうステークス(オープン)で2着に入った他、1997年の中京3歳ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

7月12日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のビクトリアスバイオを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月31日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったファイブポインターに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月12日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキングヘイローにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3歳（1998年）

1月31日、中6週で迎えた8戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ジムカーナに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のケイアイマイウルフをクビ差振り切って勝利をモノにする

4月19日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

11月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

4歳（1999年）

1月17日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

2月14日、連闘で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

7月3日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、5歳以上900万下の三木特別（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシュペルノーヴァをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

7月31日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

8月28日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月11日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月3日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、サクセスエナジーに半馬身交わされて2着となった。

10月24日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた26戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’99ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

5歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のビッグマキバオーを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

2月20日、中2週で迎えた30戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた31戦目は、5歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた32戦目は、尾林幸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

11月4日、約7か月の休み明けで迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

6歳（2001年）

1月21日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったコウエイジャンボからアタマ差の2着に甘んじた。

2月18日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（12戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったアサカタップスから3馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（13戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のファイナルフォースに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月21日、中5週で迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（14戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のブレーブテンダーに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月12日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（15戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（2002年）

4月28日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた41戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

5月12日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた42戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた43戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（16戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。競走中止となった。