トキオワイルド（1994年生、母Slept Thru It）

トキオワイルド（1994年1月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のSilver Hawk（当時15歳）と交配したSlept Thru Itが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦1勝、中央障害14戦3勝2着1回。1999年の京都ジャンプステークス(ハンデJG3)に勝利した他、1999年の小倉サマージャンプ(ハンデJG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月26日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は440kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るティエッチゴールドを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月15日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の端午賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4歳（1998年）

5月17日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の’98アジアジョッキーズ（2）（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた8戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた11戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のコミュニケーターに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月5日、中1週で迎えた12戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のダンディウラノスに4馬身の差をつけて3勝目を手にした。

10月24日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 小雨/稍重）に57kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた14戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（1999年）

1月9日、中7週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。3着に入った。

1月30日、中2週で迎えた16戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は林満明騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴッドスピードから半馬身差の2着となった。

3月27日、中7週で迎えた17戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた18戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のイチバンリュウに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

6月12日、中3週で迎えた20戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデJ・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2000年）

12月2日、約15か月半の休み明けで迎えた23戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は林満明騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。