ヴゼットジョリー（2014年生、母フレンチビキニ）

ヴゼットジョリー（2014年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「あなたは美しいですね（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のローエングリン（当時15歳）と交配したフレンチビキニが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦3勝。2016年の新潟2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るラニカイサンデーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月28日、中4週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のオーバースペックに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3歳（2017年）

2月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月9日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。17頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

10月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

4歳（2018年）

2月17日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月28日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のダイアトニックをアタマ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

8月11日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

10月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

5歳（2019年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。