アリア（2015年生、母ラプターセイハート）

アリア（2015年4月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲で、オペラなどの中に含まれるもの」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時14歳）と交配したラプターセイハートが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2017年の函館2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月24日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツクレイオーを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

7月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマドモアゼルに半馬身届かず2着となった。

11月26日、中6週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2018年）

1月20日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアトレヴィードを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月11日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（5戦2勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、伸びてきたクードラパン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したカイザーメランジェを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月1日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

12月23日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のキャンドルライト賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

6月30日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月14日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

5歳（2020年）

1月5日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた20戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4月5日、中9週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4月25日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6月13日、中6週で迎えた23戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

6月20日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のカステヘルミに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7月4日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

12月5日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

6歳（2021年）

2月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

2021年2月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。