シンチェスト（1983年生、母ブラウンデージ）

シンチェスト（1983年4月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のタイテエム（当時14歳）と交配したブラウンデージが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。1987年の京都記念(ハンデG2)に勝利した他、1986年のNHK杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月25日、デビュー戦は4歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。鞍上は岩元市三騎手。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

2月8日、4歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシルクホウザンに3馬身の差をつけて勝利をモノにした。

3月29日、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたヤエシオ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4月12日、4歳400万下のわらび賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモガミパワーに7馬身の差をつけて勝利を収めた。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったラグビーボールにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月25日、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手。23頭立ての4番人気に推されて19番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、7着に終わった。

4歳（1987年）

1月25日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で岩元市三騎手。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に終わった。

2月22日、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岩元市三騎手。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスピードヒーローに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールインした。

5歳（1988年）

1月24日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩元市三騎手。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

6歳（1989年）

4月2日、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

5月14日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。