アマートビクトリー（1996年生、母シルクホーユー）

アマートビクトリー（1996年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカンパラ（当時20歳）と交配したシルクホーユーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）タニグチ牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

2歳のとき、タニグチ牧場から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、一柳淳子によって1,081.5万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

12月6日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったデイスプリングにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3歳（1999年）

1月17日、中3週で迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテンジンマツリを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はトーシントップと並んで2着同着となった。

5月1日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

6月26日、中7週で迎えた9戦目は、4歳500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したマティーニにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月17日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の狭山湖特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、マイスプリームリーに半馬身交わされて2着となった。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2000年）

4月2日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったゲイリージェミニに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、フミノネプチューンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中2週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイブキインパルスをアタマ差だけ差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

7月15日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

5歳（2001年）

6月30日、約10か月半の休養明けで迎えた23戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、勝ったシルキーティアラにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

7月14日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。16着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

10月14日、中9週で迎えた26戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の雲雀ケ原特別（福島ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

6歳（2002年）

1月7日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミネノサンダーをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。