ザストロンシチー（2008年生、母パールピアス）

ザストロンシチー（2008年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南アフリカ共和国の地名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のタップダンスシチー（当時11歳）と交配したパールピアスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地29戦3勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にてで一口馬主が募集された。

谷原義明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

10月23日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

12月11日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2011年）

6月4日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えてあっさりと抜け出し、最後は2着のテラノチョイスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月26日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

8月9日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

9月4日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンガスクリフを自慢の末脚で半馬身差し切って2勝目を手にした。

11月27日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4歳（2012年）

1月15日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

2月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2013年）

2月9日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のケイアイヘルメスに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

6月9日、中6週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三浦特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

10月14日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月8日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6歳（2014年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた22戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

5月25日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の秋川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

8月23日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7歳（2015年）

1月24日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた27戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた28戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた29戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

8月2日、中9週で迎えた30戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。