ケイアイヘルメス（2008年生、母ジャストトゥートゥー）

ケイアイヘルメス（2008年4月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の伝令役の神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のPulpit（当時14歳）と交配したジャストトゥートゥーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦4勝2着6回、地方13戦3勝2着1回。2014年のけやき賞(ハンデ)に勝利した他、2014年の皐月盃を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

11月1日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたホークウォリアー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモアイボリーに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったホッコーガンバに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったレーザーバレットにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトキノエクセレントをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

10月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月26日、中3週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったメイショウマシュウにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したウッドシップを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月14日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月22日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

11月17日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

5歳（2013年）

1月19日、中8週で迎えた18戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4月21日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したザストロンシチーを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月5日、中1週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジツリキフォーティを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

5月26日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の1stダービーメモリーズワカタカカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンキングマシーンを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

7月20日、中7週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月19日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月9日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

6歳（2014年）

2月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた26戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、日刊ゲンダイ杯（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた27戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の陽春賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。

5月6日、中3週で迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、皐月盃（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスカイインテンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて5勝目をマークした。

5月27日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのけやき賞（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサイオンに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

6月18日、中2週で迎えた30戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた31戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のしらこばと賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるリアライズリンクスを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中4週で迎えた32戦目は、葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るティアモブリーオを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月30日、中5週で迎えた33戦目は、’14ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた34戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた35戦目は、’14インタラクションカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

12月11日、中3週で迎えた36戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7歳（2015年）

1月14日、中4週で迎えた37戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。