ブイエクスプレス（1995年生、母グァッシュアウト）

ブイエクスプレス（1995年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時6歳）と交配したグァッシュアウトが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は北俣牧夫。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1999年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

8月15日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のストームウインドに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の習志野特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた5戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

4歳（1999年）

5月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウバビーンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月3日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の三木特別（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の由布院特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラフティゴールドを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月31日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のフォルナリーナに3馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月21日、中2週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

9月26日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

10月10日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ミッキーダンスにクビ差交わされて2着となった。

10月24日、中1週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた15戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の’99ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5歳（2000年）

5月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オナーズリターンに交わされて8馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

7月23日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。