アデル（2015年生、母ラフアウェイ）

アデル（2015年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『高貴な』、『優しい』の意味を持つフランスの女性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時7歳）と交配したラフアウェイが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。戦績は、中央平地7戦0勝。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上C3二。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月23日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2018年）

2月10日、中6週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた7戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

4歳（2019年）

4月9日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、石堂響騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアスクヴションに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月1日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石堂響騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

7月3日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石堂響騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したサウスブランコにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月25日、中2週で迎えた11戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったジュディシャスに詰め切れず、約13馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石堂響騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中学騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードミラージュに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月29日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマナブフェイスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

5歳（2020年）

1月22日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は長谷部駿弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったカフェノヴィーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上C2（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた21戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

6月26日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクラトキンをアタマ差振り切って4勝目を手に入れた。

7月22日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長谷部駿弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月16日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（10戦3勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた27戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2021年）

1月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田中学騎手（11戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた29戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

4月28日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（12戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた31戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（13戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカサマツブライトをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。