タニノバリアント（1984年生、母ヤノジンプウ）

タニノバリアント（1984年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のビンゴガルー（当時8歳）と交配したヤノジンプウが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1988年の鬼怒川特別(400万下)。

経歴

デビュー前

相川勝敏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

3月28日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るドウカンマジックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳400万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた3戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のフクコーフウに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

6月14日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で細川英二騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で細川英二騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で細川英二騎手（6戦1勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で細川英二騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で細川英二騎手（8戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、逃げるコバノリッチに3/4馬身届かず2着となった。

4歳（1988年）

6月19日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で細川英二騎手（9戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の伏拝特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で細川英二騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアサカドクターにアタマ差届かず2着となった。

7月23日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下の鬼怒川特別（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で細川英二騎手（11戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリンドファストに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月6日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下のサードニックスステークス（福島芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で細川英二騎手（12戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソダカザンに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（1989年）

8月27日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は坂井千明騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月1日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（14戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月27日、中7週で迎えた21戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、ブルージルコン特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。14着に敗れた。

6歳（1990年）

1月17日、中2週で迎えた22戦目は、秋吉和美騎手を鞍上に迎えて、ガーネット特別（大井ダート1700m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。