ツィンクルブライド（1991年生、母デビルズブライド）

ツィンクルブライド（1991年1月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のLyphard（当時22歳）と交配したデビルズブライドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。1994年の桜花賞(牝G1)で2着に入った他、1994年のポートアイランドステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月31日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月7日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエスケイルイスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（1994年）

1月6日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

1月30日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のテイエムブランドに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月20日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は大崎昭一騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたオグリローマン決め手に屈してハナ差の2着となった。

9月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

12月11日、中6週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。