オグリローマン（1991年生、母ホワイトナルビー）

オグリローマン（1991年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2015年にNARグランプリ特別表彰馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時19歳）と交配したホワイトナルビーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）稲葉牧場。戦績は、中央平地8戦1勝2着1回、地方7戦6勝2着1回。1994年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、1994年のチューリップ賞(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鷲見昌勇厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（1993年）

7月28日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のジュリアナクィーンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（笠松ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のナイスハヤブサに3/4馬身の差をつけて制した。

8月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦の秋風ジュニア（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルカショウグンから1馬身半差の2着に敗北した。

9月29日、中4週で迎えた4戦目は、2歳戦のジュニアクラウン（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマルカショウグンに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月4日、中4週で迎えた5戦目は、2歳戦のサラ・プリンセス特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のツキノマイヒメに3馬身の差をつけて4勝目をマークした。

12月8日、中4週で迎えた6戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のゴールドウイング賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のファストグリーンに4馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

12月29日、中2週で迎えた7戦目は、2歳戦のジュニアグランプリ（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマルカショウグンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3歳（1994年）

2月19日、中6週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（中京芝1700m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したアグネスパレードを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツィンクルブライドをハナ差振り切って桜の女王の称号を射止めた。

5月22日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

10月23日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた14戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 雨/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

12月18日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。