タンタフエルサ（2015年生、母タンタスエルテ）

タンタフエルサ（2015年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「たくさんの力強さ(西)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したタンタスエルテが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

3月31日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のステラーインパクトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月13日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月15日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノオンリーワン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

4歳（2019年）

1月20日、中4週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジンゴイストをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月13日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

10月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5歳（2020年）

1月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの初咲賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた13戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

4月11日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

7月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

8月23日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

12月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

2021年4月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。