イチヨシタイガー（1985年生、母ラツキータニヤン）

イチヨシタイガー（1985年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したラツキータニヤンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡正次。戦績は、中央平地18戦4勝。主な勝ち鞍は1989年の北山ステークス(1400万下)。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

4月10日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は540kg。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナポレオンシーザーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた3戦目は、4歳400万下の野苺賞（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた4戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタガジョールナに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

7月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のすいれん賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

9月11日、中8週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

11月6日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（6戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月3日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルカミノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月25日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小島貞博騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4歳（1989年）

1月21日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で小島貞博騎手（9戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタカライデンを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

2月18日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で小島貞博騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月18日、約9か月の休養明けで迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた14戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（11戦3勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（12戦3勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（1990年）

1月20日、中3週で迎えた16戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（13戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた17戦目は、ストークステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（14戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（15戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。