エイシンスペイン（1999年生、母エイシンアテイン）

エイシンスペイン（1999年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のペンタイア（当時7歳）と交配したエイシンアテインが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回、地方12戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の若菜賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

12月1日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ダンツジャッジに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のキャニオンリリーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2002年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマーブルボーを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を収める

3月10日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

4歳（2003年）

3月15日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた7戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた8戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた9戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた10戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

11月2日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

3月13日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、スノースタイルに交わされて2馬身差の2着となった。

4月10日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で野元昭嘉騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5月8日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で野元昭嘉騎手（8戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で野元昭嘉騎手（9戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

10月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラブグレースに4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

11月2日、中2週で迎えた22戦目は、りんどう特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミノオーカンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月23日、中2週で迎えた23戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦2勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦2勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

6歳（2005年）

1月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の新春盃（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた26戦目は、カトレア短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた27戦目は、初花月特別（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤友則騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ふじの花特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤友則騎手（7戦2勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニッタレヴューにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤友則騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月1日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた30戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤友則騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた31戦目は、ミズバショウ特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤友則騎手（10戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシークレットリガーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月2日、中5週で迎えた32戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、コメット賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。