フサイチジャンク（2003年生、母セトフローリアンⅡ）

フサイチジャンク（2003年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ＴＶ番組名より。多種多様な環境で力強く勝利を目指す馬」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したセトフローリアンⅡが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝、地方2戦0勝。2006年の皐月賞(G1)で3着に入った他、2006年の若葉ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって3億4,650万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモシレナを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウゲンジを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って2勝目をつかんだ。

1月21日、中1週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤジュピタに1馬身3/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3月18日、中7週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャプテンベガを3/4馬身振り切って負け知らずの4連勝を決めた。

4月16日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

9月17日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

4歳（2007年）

6月23日、約8か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月12日、中6週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月9日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（2008年）

10月11日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

6歳（2009年）

5月5日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

5月13日、連闘で迎えた16戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。