モエレアウトラン（2006年生、母ルスルーヒメ）

モエレアウトラン（2006年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋追い越す」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時9歳）と交配したルスルーヒメが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地1戦0勝、地方45戦2勝2着3回。2009年の北海優駿(地方重賞)で3着に入った他、2008年のウィナーズチャレンジで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中村和夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。3歳のとき、中村和夫から「ホッカイドウ競馬トレーディングセールサラブレッド競走馬」に上場され、トニー企画によって89.25万円で落札された。

桑原義光厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月15日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレクリフィスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアルカセット賞（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた5戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。3着に敗れた。

3歳（2009年）

4月29日、約8か月半の休み明けで迎えた6戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北斗盃（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの新冠町軽種馬生産振興会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた8戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下のえりも特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

7月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳地方重賞の華月賞（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のリゲル特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた12戦目は、新冠ライオンズクラブ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小国博行騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた13戦目は、蘭越町おいしいらんこし米特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた14戦目は、2009馬産地見学ガイドツアー特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小国博行騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月29日、中1週で迎えた15戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた16戦目は、日胆管内農協特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月29日、中6週で迎えた17戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2010年）

1月21日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2十三十四（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柏木健宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

3月3日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた20戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柏木健宏騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1500m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で柏木健宏騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた22戦目は、一般C2十五十六（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柏木健宏騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

4月22日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で柏木健宏騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた24戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で柏木健宏騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2十一十二（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柏木健宏騎手（8戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったジンマスターに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月30日、中3週で迎えた26戦目は、一般C2八九（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柏木健宏騎手（9戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブライトカラーズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月14日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2九十（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で柏木健宏騎手（10戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柏木健宏騎手（11戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2八九（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で柏木健宏騎手（12戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた30戦目は、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で柏木健宏騎手（13戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2七八（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は15戦連続で柏木健宏騎手（14戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた32戦目は、みずがめ座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で柏木健宏騎手（15戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた33戦目は、秋祭り特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で柏木健宏騎手（16戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2011年）

3月9日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、一般C3四（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で柏木健宏騎手（17戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた35戦目は、一般C3六七（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は19戦連続で柏木健宏騎手（18戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた36戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C3六七（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた37戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C3五六（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた38戦目は、一般C3五六（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柏木健宏騎手（19戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた39戦目は、一般C3五六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（20戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた40戦目は、一般C3八九（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた41戦目は、一般C3六七八（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

8月12日、中0週で迎えた42戦目は、一般C3六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したスーパーソブリンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

8月28日、中1週で迎えた43戦目は、一般C3五六（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた44戦目は、一般C3五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

9月28日、中1週で迎えた45戦目は、一般C3四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のナイキフェイラーに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

12月31日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた46戦目は、一般C3二（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。