アジャリ（2002年生、母ミントビガー）

アジャリ（2002年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「阿闍梨（梵語）。僧位」。毛色は鹿毛。種牡馬のスピードワールド（当時8歳）と交配したミントビガーが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は田辺静一。戦績は、中央平地17戦1勝2着5回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、田辺静一から「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月17日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

11月7日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた3戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウジンアルスにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2005年）

1月23日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイワンタッチにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

2月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のザダイヤモンドに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月27日、中2週で迎えた6戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

4月30日、中8週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゴールドルパンにクビ差交わされて2着となった。

6月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、勝ったグロリアスアーチにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月17日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったアグネスレプトンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた14戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

4歳（2006年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月25日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（2007年）

5月24日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、三井健一騎手を鞍上に迎えて、タイムパラドックス賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ロマンティックナイト賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ポートサイド賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた21戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、アルビレオ賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。