ミラクルタイム（1995年生、母Baldski’s Holiday）

ミラクルタイム（1995年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSilver Hawk（当時16歳）と交配したBaldski's Holidayが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回、地方5戦0勝。1998年の毎日杯(G3)に勝利した他、1998年の京都4歳特別(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したアーサーズフェイムにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月24日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキサザンクロスを途轍もない末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

2月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスターパスを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3月29日、中5週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディヴァインライトをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月10日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエリモソルジャーを3/4馬身振り切って4連勝で重賞2勝目をマークした。

9月20日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月7日、中6週で迎えた7戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4歳（1999年）

4月17日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

5月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

7月10日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

8月8日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

9月12日、中4週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月6日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

5歳（2000年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

2月5日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

12月9日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

6歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた20戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月10日、中5週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8歳（2003年）

1月2日、約20か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた25戦目は、藤原良一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の新春盃（名古屋ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた26戦目は、ガーネットオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原良一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた27戦目は、紅梅特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原良一騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

9歳（2004年）

3月25日、約13か月半の休養明けで迎えた28戦目は、アザレア特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤原良一騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた29戦目は、卯の花特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤原良一騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。