マルセリーナ（2008年生、母マルバイユ）

マルセリーナ（2008年2月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したマルバイユが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回。2011年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2012年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月11日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアイアムアクトレスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2011年）

1月9日、中3週で迎えた2戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

2月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノーブルジュエリーに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月10日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホエールキャプチャを3/4馬身振り切って桜の女王の座を勝ち取った。

5月22日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦3勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2012年）

4月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したクィーンズバーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月13日、中4週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず17着に終わった。

10月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に終わった。

5歳（2013年）

4月6日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5月18日、中5週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、6着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスワルツを鮮烈な末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

7月28日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた20戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月14日、中7週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず最後はアロマティコと並んで7着同着となった。

11月10日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。