グレイスフラワー（2009年生、母ジャッキーテースト）

グレイスフラワー（2009年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優雅な花」。毛色は青鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したジャッキーテーストが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦3勝、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年のオクトーバーステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤寿男によって1,995万円で落札された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

6月9日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月12日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月1日、中7週で迎えた4戦目は、林幻騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、速いペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ニコニコマークにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で林幻騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のイソエイベティを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月6日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林幻騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月11日、中4週で迎えた7戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で林幻騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた8戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二十三（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月13日、中3週で迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた10戦目は、祝須山裕之新居購入目指せ35年ローン（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

7月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬賞（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月5日、中2週で迎えた12戦目は、多摩川ボート59周年9.5～（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランデメディコを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月12日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた15戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5歳（2014年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

4月27日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエスターブレをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた21戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月14日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシャドウウィザードに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月11日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリベルタスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月16日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい18着に終わった。

6歳（2015年）

3月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

6月14日、中6週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

12月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

7歳（2016年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。