コクサイトリプル（1985年生、母カラフルメイト）

コクサイトリプル（1985年4月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時7歳）と交配したカラフルメイトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）渡邊牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着1回。1988年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、1989年の日経賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稗田敏男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

10月18日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は490kg。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトシオエンドレスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマツジャガーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（1988年）

5月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦2勝）。24頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 外回り雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

4歳（1989年）

1月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上1400万下の白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のウメノシーボンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月19日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月2日、中5週で迎えた9戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田政人騎手（8戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったランニングフリーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月29日、中3週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた11戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で柴田政人騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。