ハイエンドクォーツ（2003年生、母オパールジュエル）

ハイエンドクォーツ（2003年3月21日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「高品質な水晶」。毛色は栗毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時12歳）と交配したオパールジュエルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

11月27日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3歳（2006年）

4月22日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアロンダイトに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトウショウアラジンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月15日、中2週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルククローチェに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月15日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた9戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミダンスインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

11月25日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月24日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

4歳（2007年）

1月13日、中2週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングフォーティを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったチェリストにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月22日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

7月22日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったチャームダンスに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（5戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のギャラクシーキッドに4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月7日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村田一誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5歳（2008年）

2月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で村田一誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で村田一誠騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4月12日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で村田一誠騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。