サマーキャンドル（1998年生、母ワイプザアイ）

サマーキャンドル（1998年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシアトルダンサーⅡ（当時14歳）と交配したワイプザアイが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着4回。2001年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月22日、デビュー戦はF.サンチェス騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったリワードアンセルに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のノンストップラブを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2001年）

4月1日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したカオリジョバンニにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月22日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイヤモンドビコーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月6日、中1週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

5月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて18着に終わった。

7月21日、中8週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったドリームカムカムにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4歳（2002年）

6月29日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ロッキーアローに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月21日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。最後は、2着のレッドヴィーナスに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月3日、中1週で迎えた12戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。