ビーアストニッシド（2019年生、母マオリオ）

ビーアストニッシド（2019年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「驚かされる」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時6歳）と交配したマオリオが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム株式会社。2022年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、2021年の京都2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月3日、デビュー戦は中井裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

10月30日、中3週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るソングフォーユーを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月27日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ジャスティンロックに半馬身交わされて2着となった。

3歳（2022年）

1月9日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月20日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアライバルをハナ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

12月3日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2023年）

4月23日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（8戦2勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（9戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったママコチャに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月29日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた16戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（2024年）

3月9日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

3月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた19戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。17頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

5月26日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが劣勢になり17着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた21戦目は、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。