ヘクターチェリー（1993年生、母サチノイマイ）

ヘクターチェリー（1993年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時5歳）と交配したサチノイマイが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地10戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったマダムオリンピアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

3歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

5月19日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

6月29日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のヤスコライオンに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

9月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4歳（1997年）

7月20日、約10か月半の休み明けで迎えた8戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

9月27日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。