サーガノヴェル（1999年生、母Thunder Maid）

サーガノヴェル（1999年3月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のBoundary（当時9歳）と交配したThunder Maidが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。2002年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入った他、2002年のクリスタルカップ(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

12月1日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドルフィンダンスに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月16日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブルーリッジリバーに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2002年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイーグルスウォードに1馬身半の差をつけて無傷の3連勝で2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、タイキリオンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

11月10日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサニングデールをハナ差振り切って4勝目を収める

12月15日、中4週で迎えた8戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい最後はダンツキャストと並んで7着同着となった。

4歳（2003年）

8月24日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月5日、中5週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

12月21日、中2週で迎えた13戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月11日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したキーンランドスワンに半馬身届かず2着となった。

3月6日、中3週で迎えた16戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。