タイキリオン（1999年生、母パテントリークリア）
Taiki Lion
1999.04.09
タイキリオン（1999年4月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のWild Again（当時19歳）と交配したパテントリークリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦3勝、中央障害16戦2勝2着2回、地方19戦3勝2着2回。2002年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2005年の中山新春ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
大樹レーシングクラブにて総額8,000万円（80万×100口）で一口馬主が募集された。
田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2002年）
1月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリックスカフェに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。
1月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。
3月9日、中6週で迎えた3戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガジョーウルフを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。
4月6日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサーガノヴェルを豪快な末脚でアタマ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。
5月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。
6月9日、中4週で迎えた6戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。
4歳（2003年）
2月2日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、G3の東京新聞杯（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。
3月2日、中3週で迎えた8戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。
4月19日、中6週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。
5月11日、中2週で迎えた10戦目は、サウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。
5月31日、中2週で迎えた11戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。
7月20日、中6週で迎えた12戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。
8月3日、中1週で迎えた13戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。
12月7日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。
12月21日、中1週で迎えた15戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィールドワークから3/4馬身差の2着に敗北した。
5歳（2004年）
1月12日、中2週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で三浦堅治騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のピカソカラノテガミに約12馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。
2月7日、中3週で迎えた17戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で三浦堅治騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に沈んだ。
7月10日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦堅治騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。
11月6日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦堅治騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。
12月11日、中4週で迎えた20戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で三浦堅治騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。
6歳（2005年）
1月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で三浦堅治騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったチアズシャイニングから6馬身差の2着となった。
2月12日、中4週で迎えた22戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 曇）に出走。鞍上は9戦連続で三浦堅治騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。
3月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は10戦連続で三浦堅治騎手（9戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のバローネフォンテンに半馬身の差をつけて制した。
4月9日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は11戦連続で三浦堅治騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に終わった。
4月30日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は12戦連続で三浦堅治騎手（11戦2勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。
12月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。13着に終わった。
7歳（2006年）
2月4日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた27戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。10着に終わった。
5月20日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。14着に終わった。
6月10日、中2週で迎えた29戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。
8歳（2007年）
3月25日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。
4月22日、中3週で迎えた31戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1800m 小雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエクスプロイトを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。
5月6日、中1週で迎えた32戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。
6月2日、中3週で迎えた33戦目は、あじさい賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村松学騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナイキアヘッドに1馬身の差をつけて7勝目を挙げた。
6月16日、中1週で迎えた34戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松学騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。
7月15日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村松学騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。
9月8日、中7週で迎えた36戦目は、桂樹杯（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村松学騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。
9月30日、中2週で迎えた37戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村松学騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。
10月14日、中1週で迎えた38戦目は、パンジー賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村松学騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい7着に終わった。
10月28日、中1週で迎えた39戦目は、地方重賞のきんもくせい賞（盛岡芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で村松学騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。
11月12日、中1週で迎えた40戦目は、オッズパークグランプリ2007（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で村松学騎手（8戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。
12月16日、中4週で迎えた41戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で村松学騎手（9戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたダイワフォーチュン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
9歳（2008年）
1月14日、中3週で迎えた42戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、テンショウボスに交わされて1馬身半差の2着となった。
4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた43戦目は、栗駒賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマンジュデンコウベに2馬身半の差をつけて優勝
5月11日、中4週で迎えた44戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
6月7日、中3週で迎えた45戦目は、あじさい賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で板垣吉則騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。
12月7日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた46戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は村松学騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。
10歳（2009年）
1月12日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた47戦目は、地方重賞のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。
5月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた48戦目は、ハンギングバスケットレース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（5戦2勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。