ヤマノサップ（2000年生、母ヤマノカサブランカ）

ヤマノサップ（2000年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は栗毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時7歳）と交配したヤマノカサブランカが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）長谷川牧場。戦績は、中央平地40戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

2月8日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったヒシアトラスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウエスタンライブを凄まじい末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

4月20日、中2週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた6戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた8戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したローランブロスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月31日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤマガリバーをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

9月28日、中3週で迎えた11戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月9日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

4歳（2004年）

5月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したクーカイを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月17日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバレエブランを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

9月12日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5歳（2005年）

1月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

1月23日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したシルクミッドナイトにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月10日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、連闘で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月13日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

8月20日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

9月25日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月23日、中3週で迎えた29戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月4日、中5週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

12月25日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた32戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着に入った。

1月22日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に敗れた。

4月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月15日、連闘で迎えた35戦目は、4歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた36戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したシルクストリートにクビ差届かず2着となった。

5月21日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた38戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7歳（2007年）

4月7日、約10か月の休養明けで迎えた39戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた40戦目は、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。