バイオレットコイン（2006年生、母スカイベルサイユ）

バイオレットコイン（2006年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋通貨」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時9歳）と交配したスカイベルサイユが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鵜木唯義。戦績は、中央平地5戦0勝、地方25戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の一般C2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鵜木唯義から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月9日、デビュー戦は小坂忠士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた3戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

3歳（2009年）

4月2日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の六甲山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

7月1日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦の甲山特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

8月2日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず14着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、一般D3-2（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエーティーバッハに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月1日、中1週で迎えた9戦目は、一般D2-2（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林靖幸騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般C4-2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエイダイサンピラーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

11月10日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3-6（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マルカキセキに半馬身交わされて2着となった。

11月24日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のカトレア賞（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

12月8日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3六（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のファインビーナスをハナ差振り切って3勝目をゲットした。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3三（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で畑中信司騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4歳（2010年）

1月4日、中1週で迎えた15戦目は、シクラメン賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で畑中信司騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4月13日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、鈴木太一騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2三（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた18戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月18日、連闘で迎えた19戦目は、一般C3二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は畑中信司騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイドゥナに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月8日、中2週で迎えた20戦目は、輪島窓岩特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（8戦3勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた21戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

7月2日、中0週で迎えた22戦目は、一般C2二（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

7月12日、中0週で迎えた23戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は畑中信司騎手（9戦3勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のケイエムアイドルを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

8月8日、中1週で迎えた25戦目は、獅子吼高原特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（11戦4勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ファインビーナスに半馬身交わされて2着となった。

8月24日、中1週で迎えた26戦目は、金沢表具特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（12戦4勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた27戦目は、おめでとう!保下徹入籍記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で畑中信司騎手（13戦4勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた28戦目は、祝・誕生日近森町子大賞典（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた29戦目は、うぉ～た～お誕生日記念（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた30戦目は、一般C1三（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（14戦4勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。