キングオブジェイ（1995年生、母ヘヴンリーミスト）

キングオブジェイ（1995年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキンググローリアス（当時9歳）と交配したヘヴンリーミストが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は高橋義浩。戦績は、中央平地27戦5勝2着2回、地方1戦0勝。2000年のガーネットステークス(G3)で3着に入った他、1998年の端午ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ゴールドホースクラブにて総額1,500万円（15万×100口）で一口馬主が募集された。

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月11日、デビュー戦は柴田未崎騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

1月25日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスギノエレガンスを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

2月8日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたルールオブライト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月21日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルダンディを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月18日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロバノパンヤを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4歳（1999年）

3月21日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた12戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ジャンボムテキにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月4日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタイキレッドに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

7月31日、中3週で迎えた14戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャンボムテキをクビ差振り切って断然人気に応えた。

9月11日、中3週で迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

12月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

5歳（2000年）

1月9日、中1週で迎えた19戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

3月5日、中7週で迎えた20戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

11月4日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

6歳（2001年）

3月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた26戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月6日、中2週で迎えた27戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

7月6日、中8週で迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの銀河特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。13着に敗れた。