エルベレス（2004年生、母ジアーダ）

エルベレス（2004年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『指輪物語』の登場人物名より」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したジアーダが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大沢育成牧場。戦績は、中央平地18戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月7日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に終わった。

3歳（2007年）

2月3日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

5月27日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7月1日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったトウカイアワードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のアドマイヤジュエルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月16日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

11月23日、中9週で馬体重を前走から28kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で荻野琢真騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

4歳（2008年）

1月19日、中7週で迎えた9戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したスペシャルフロートを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月3日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月11日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

8月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月1日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野琢真騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

11月22日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（7戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

5歳（2009年）

2月14日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（9戦1勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。