スペシャルフロート（2004年生、母ダイイチフローネ）

スペシャルフロート（2004年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「特別なフロート（アイスクリームを浮かべた飲み物）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したダイイチフローネが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地35戦4勝。主な勝ち鞍は2008年の道新スポーツ賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

4月29日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のヒカリベルサイユに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月3日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

7月29日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

8月26日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

9月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

10月21日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の小名浜特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の檜原湖特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋脩騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋脩騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

4歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエルベレスに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

2月3日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず11着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

3月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月19日、中2週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

7月26日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のショウナンライジンに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月31日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダブルヒーローをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

11月8日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた22戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

5歳（2009年）

2月22日、中8週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月2日、中6週で迎えた26戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた28戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

8月1日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、6着を確保した。

8月16日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず17着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた32戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に48kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

12月20日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

6歳（2010年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は草野太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く最後はニホンピロコナユキと並んで8着同着となった。

2月20日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、最後はスノークラッシャーと並んで3着同着となった。