ゴールドシチー（1984年生、母イタリアンシチー）

ゴールドシチー（1984年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。1986年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のヴアイスリーガル（当時18歳）と交配したイタリアンシチーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着4回。1986年の阪神3歳ステークス(G1)に勝利した他、1987年の菊花賞(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

6月15日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキョウエイユウキに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトネコミチに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、逃げるガルダンサーを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

9月20日、中7週で迎えた5戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトキノキャロルを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のサンキンハヤテをアタマ差振り切ってG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（1987年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（7戦3勝）。20頭立ての11番人気で19番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったサクラスターオーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月31日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（8戦3勝）。24頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。0着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したサクラスターオーに半馬身届かず2着に敗北した。

12月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（1988年）

4月3日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月9日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（9戦3勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月27日、中6週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（10戦3勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

5歳（1989年）

4月2日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（11戦3勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（12戦3勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた20戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（13戦3勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。