キメラヴェリテ（2017年生、母ルミエールヴェリテ）

キメラヴェリテ（2017年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「混種の+真実(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したルミエールヴェリテが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2019年の北海道2歳優駿(Jpn3)に勝利した他、2020年の若葉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は512kg。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

9月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートラビリンスに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

10月31日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のアベニンドリームに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月18日、中6週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

2020年7月15日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

3歳（2020年）

2月23日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、アドマイヤビルゴに交わされて2馬身差の2着となった。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて17着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

10月3日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい18着に終わった。

4歳（2021年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

3月21日、中8週で迎えた13戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

5歳（2022年）

3月21日、約11か月半の休養明けで迎えた15戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

4月17日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

2022年5月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。