レイジングザバー（2003年生、母ベルパローレ）

レイジングザバー（2003年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「壁を乗り越える」。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時18歳）と交配したベルパローレが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回、地方4戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

2歳のとき、グランド牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、泉俊二によって997.5万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月19日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ボストンキコウシにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2006年）

4月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、エスエスウィナーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

6月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

9月23日、中6週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウルイーズをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた10戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/重）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月23日、中5週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

4歳（2007年）

2月10日、中6週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

2月24日、中1週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月29日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

9月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ファンドリゲットに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月23日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤクモキャットをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月13日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

12月1日、中6週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5歳（2008年）

2月11日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた23戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の富里特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

9月26日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた24戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、長月特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月23日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた26戦目は、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアッシュアッパーに5馬身の差をつけて制した。

6歳（2009年）

4月30日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の卯月賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。