カリエンニキテス（2009年生、母エントラップメア）

カリエンニキテス（2009年2月18日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「優雅な勝者（ギリシャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時12歳）と交配したエントラップメアが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、中央障害1戦0勝、地方26戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年の応援ビヤパーティーAiba浦河賞(一般C4-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、目名共同トレーニングセンターから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、嶋田賢によって420万円で落札された。

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

12月3日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

3歳（2012年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月8日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で平野優騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

4月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた6戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、一般C4-3（門別ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のサンドマエストロに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、連闘で迎えた7戦目は、サラブレッド銀座賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤千尋騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファイターズに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月14日、中1週で迎えた8戦目は、一般C4-1（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤千尋騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったバンブーリバプールにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた9戦目は、応援ビヤパーティーAiba浦河賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤千尋騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサントキセキに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

4歳（2013年）

1月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から40kg戻して迎えた11戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月3日、中7週で迎えた12戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリバーチケットに5馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

3月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったデビルマンゼウスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月20日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したリバーチケットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のレガシーゴールドに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月19日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山下裕貴騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったビレッジオブベストに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山下裕貴騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山下裕貴騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

9月1日、中6週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で山下裕貴騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた21戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、SAGAジョッキーズグランプリ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた22戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（9戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた24戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、ネクストジェネレーションカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスリーエスペラントに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月30日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上C2-9（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（10戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のディーエスブリッツに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月23日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカネトシエスプリに1馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

5歳（2014年）

1月5日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（12戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（13戦4勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマサノハイタッチに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月16日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（14戦4勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月19日、中8週で迎えた30戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は村松翔太騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

5月5日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（15戦4勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（16戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた33戦目は、ケンタウルス座特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（17戦4勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。