カツイチヴィーナス（2003年生、母カツイチシスター）

カツイチヴィーナス（2003年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のラムタラ（当時11歳）と交配したカツイチシスターが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似堀牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方12戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年のM&Kジョッキーズカップ（第3戦）(一般B2)。

経歴

デビュー前

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

9月30日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

11月7日、中0週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したブルーレパードを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

12月15日、中4週で迎えた4戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C13（笠松ダート800m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスノーウィンドウをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月11日、中3週で迎えた5戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサザンスターに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2008年）

2月23日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

3月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた8戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般B2八（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプリムラジュリアンに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

8月11日、中1週で迎えた9戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、オーガストカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月22日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、松川温泉レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガッサンアポロに6馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月6日、中1週で迎えた11戦目は、M&Kジョッキーズカップ（第3戦）（盛岡ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマニンシンバルに2馬身の差をつけて制した。

6歳（2009年）

5月3日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた12戦目は、ガンゴウランレース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

6月13日、中5週で迎えた13戦目は、光と音のページェントレース（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（3戦2勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ワラッテオクレヨにクビ差交わされて2着となった。

9月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、一般B2二（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月5日、中3週で迎えた15戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、南部杯カウントダウン7（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスウィープザボードにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月14日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた16戦目は、ノベンバーカップ（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。