ヒメタチバナ（2013年生、母ルージュマジック）

ヒメタチバナ（2013年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「姫＋右近橘より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のナカヤマフェスタ（当時7歳）と交配したルージュマジックが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。主な勝ち鞍は2017年の南相馬特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、千代田牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、岡田勇によって972万円で落札された。

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月3日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（2016年）

1月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリノサンスーシに3/4馬身届かず2着となった。

5月21日、中3週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のクイックモーションに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月10日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたブリガアルタ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

9月3日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月15日、中5週で迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（2017年）

4月8日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したアイスコールドにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月30日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7月1日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のマヤノピナクルに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月5日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月14日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

11月18日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたメイショウキトラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2018年）

4月15日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

7月7日、中7週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

9月8日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

11月17日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（7戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月23日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（8戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

6歳（2019年）

2月2日、中5週で迎えた31戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4月14日、中9週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。