スリーロールス（2006年生、母スリーローマン）

スリーロールス（2006年4月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋車名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したスリーローマンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地12戦4勝2着1回。2009年の菊花賞(G1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は504kg。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月8日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のナリタプラチナに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3歳（2009年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したロードロックスターを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナリタクリスタルに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

9月26日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャミールに4馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

10月25日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフォゲッタブルをハナ差振り切って最後の一冠を奪取した。

12月27日、中8週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。