キョウエイエルメス（2006年生、母タシロスプリング）

キョウエイエルメス（2006年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したタシロスプリングが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）スイートファーム。戦績は、中央平地14戦1勝2着1回、地方18戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、スイートファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ルシュクルに3/4馬身交わされて2着となった。

7月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のハツノボリに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に終わった。

3歳（2009年）

4月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた4戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

7月25日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

9月19日、中5週で迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

10月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

4歳（2010年）

2月13日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

3月7日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。15着に終わった。

7月11日、中8週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた15戦目は、林幻騎手を鞍上に迎えて、こと座特別（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林幻騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で林幻騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

5歳（2011年）

1月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、初鷹スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで止まることなく走り抜いたが、サユリに交わされて3馬身差の2着となった。

2月24日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた20戦目は、千葉ロッテマリーンズ盃（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月30日、中3週で迎えた21戦目は、一般C1六（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で江川伸幸騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江川伸幸騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月22日、中3週で迎えた23戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で江川伸幸騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったクロススピードに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月23日、中4週で迎えた24戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で江川伸幸騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

10月25日、中8週で迎えた25戦目は、金風賞（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で江川伸幸騎手（7戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた26戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、西風賞（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

12月5日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のハマシギ賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は江川伸幸騎手（8戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2012年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた28戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（9戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

2月6日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた29戦目は、牝馬限定戦のスズガモ賞（船橋ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（10戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着を確保した。

3月2日、中3週で迎えた30戦目は、疾風特別（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で江川伸幸騎手（11戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた31戦目は、西村栄喜騎手を鞍上に迎えて、林・村田・臼田昇任皆さんのおかげ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた32戦目は、来希君入学記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村栄喜騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着を確保した。