スズカフォイル（2002年生、母アンフォイルド）

スズカフォイル（2002年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したアンフォイルドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下恭茂。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回。2004年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入った他、2004年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、山下恭茂から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、永井啓弐によって1,155万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディヴィニティに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

9月19日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンヴァイデンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

3歳（2005年）

3月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月29日、中6週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したシルクレンジャーにアタマ差届かず2着となった。

6月25日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチョウキセキに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

7月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた12戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

4歳（2006年）

2月18日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

9月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたメモリーガリソン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったズームトウショウにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（13戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオプティマルマザーをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5歳（2007年）

1月7日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポライトストーンをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2008年）

3月2日、約13か月半の休養明けで迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた24戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた25戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

6月14日、中6週で迎えた26戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。