モナンファン（1985年生、母モンソレイユ）

モナンファン（1985年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時11歳）と交配したモンソレイユが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はヒサイファーム。戦績は、中央平地27戦6勝2着2回、地方17戦0勝2着1回。1990年の中日新聞杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファイブウーマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下の寒梅賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた3戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（1989年）

1月13日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカシマライコーに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月4日、中4週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

5月21日、中6週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のジンデンボーイに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

11月5日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したメジロトーレンスにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月25日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の’89インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、シンボリマルタンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のエレクトロアートに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（1990年）

1月21日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカシマスワローに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月4日、中5週で迎えた13戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月31日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（10戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月18日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた16戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（11戦5勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた17戦目は、初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた18戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（12戦5勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた19戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（13戦5勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた20戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（14戦5勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（15戦5勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルタカアザミを別次元の末脚で半馬身差し切って6勝目を奪取した。

5月4日、中3週で迎えた22戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（16戦6勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた23戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（17戦6勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

7月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7歳（1992年）

3月29日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、高木正喜騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月7日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた29戦目は、長月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木正喜騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた30戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高木正喜騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。3着を確保した。

10月13日、中2週で迎えた31戦目は、神無月特別（上山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で高木正喜騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったウメノアクティブから1馬身差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた32戦目は、神無月特別（上山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で高木正喜騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた33戦目は、みちのく賞（上山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で高木正喜騎手（5戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた34戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

8歳（1993年）

4月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた35戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた36戦目は、皐月特別（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた37戦目は、皐月特別（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は高木正喜騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた38戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、一般A3（上山ダート1700m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた39戦目は、山中初騎手を鞍上に迎えて、文月特別（上山ダート1700m 雨/重）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。3着を確保した。

7月18日、中1週で迎えた40戦目は、文月特別（上山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山中初騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた41戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた42戦目は、馬渕繁治騎手を鞍上に迎えて、一般A3（上山ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた43戦目は、一般A3（上山ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月29日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた44戦目は、一般A3（上山ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は馬渕繁治騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。