イリュミナンス（2010年生、母スキッフル）

イリュミナンス（2010年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「照度。明るく照らす」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時12歳）と交配したスキッフルが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着2回。2015年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入った他、2013年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

12月22日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエーシンラクーンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、最後はジーニマジックと並んで3着同着となった。

4月21日、中9週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

5月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したアサクサティアラを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のダンツカナリーに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

9月21日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた8戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（2014年）

3月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のラシンティランテに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

6月7日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプリモンディアルを3/4馬身振り切って久しぶりの実戦を制した。

11月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5歳（2015年）

1月25日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったウインプリメーラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月14日、中3週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6歳（2016年）

2月13日、中9週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。