ジーニマジック（2010年生、母ベッラベリッシモ）

ジーニマジック（2010年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イスラム教アッラーフにより火から作られた種族ジーニの魔法」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時9歳）と交配したベッラベリッシモが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着4回。2013年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入った他、2013年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月17日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤイチバンに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月3日、中3週で迎えた3戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

3歳（2013年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月9日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、最後はイリュミナンスと並んで3着同着となった。

3月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったクラウンロゼにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

6月15日、中9週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の日野特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

7月28日、中5週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月12日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、逃げるコスモミレネールにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアンレールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るバトルゾロを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

4歳（2014年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカディーシャをクビ差振り切って勝利をモノにする

2月22日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月13日、中2週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のツインターボカップ（福島芝1200m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したレモンチャンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月26日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の初風特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5歳（2015年）

2月7日、中7週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（8戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

5月17日、中7週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

10月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

12月27日、中7週で迎えた33戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。