モンヴェール（2003年生、母スペシャルジェイド）

モンヴェール（2003年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「私の緑（仏）。母名の『ジェイド』の緑から連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したスペシャルジェイドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回、地方1戦0勝。2006年の関東オークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

1月23日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキストゥヘヴンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月11日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロトブルースターに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月30日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月14日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

7月16日、中4週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月19日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

7月21日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のパーフェクトマッチをクビ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

8月11日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ガイアレーサーに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月1日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったチャームダンスにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

9月30日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のユースフルデイズに1馬身3/4の差をつけてファンの支持に応えた。

11月11日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（11戦3勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2008年）

5月11日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（13戦3勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

11月2日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。