オースミコスモ（1999年生、母タイセイカグラ）

オースミコスモ（1999年4月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時7歳）と交配したタイセイカグラが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡本牧場。戦績は、中央平地40戦7勝2着3回。2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2003年の関屋記念(G3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月7日、デビュー戦は常石勝義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のイリアンジャヤに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミキノスパークルに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2002年）

3月2日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、抜け出したヘルスウォールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は常石勝義騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウィルビーゼアに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（4戦3勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

9月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシアリアスバイオに1馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

10月13日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（6戦4勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月7日、中7週で迎えた10戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で常石勝義騎手（7戦4勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月15日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で常石勝義騎手（8戦4勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイヤモンドビコーに半馬身届かず2着となった。

4歳（2003年）

2月2日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で常石勝義騎手（9戦4勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3月15日、中5週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

6月8日、中8週で迎えた15戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は常石勝義騎手（10戦4勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（11戦4勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた17戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（12戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（13戦4勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイシンハリマオーを半馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

9月14日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で常石勝義騎手（14戦5勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月19日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で常石勝義騎手（15戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた21戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で常石勝義騎手（16戦5勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で常石勝義騎手（17戦5勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で常石勝義騎手（18戦5勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で常石勝義騎手（19戦5勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

2月8日、連闘で迎えた25戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったメイショウバトラーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月13日、中4週で迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のハッピーパスを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月25日、中5週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネヌーヴェルに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

7月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月17日、中8週で迎えた30戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

12月19日、中4週で迎えた32戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

6歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた35戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた36戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に敗れた。

7月31日、中7週で迎えた37戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた38戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、6着を確保した。

11月13日、中3週で迎えた39戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた40戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。